「パパいや、めろん」読みました。

この本は、単なる子育てエッセイではない。日本の子育て、その向かうべき場所を示す1冊だ。

著者は海猫沢めろんさん。男性だ。男性が書いた子育てエッセイなのだ。だからといって、ちょっとイクメンやりました。の子育てエッセイではない。その証拠に、子供を持つ母だけが知る、睡眠不足すぎて、夜中にヘッドバンキングしたくなるおかしなあの精神状態は、あの壮絶な0歳児から3歳の時期にわずかでもワンオペ育児した人にしか知り得ない。この本は正真正銘子育てした人の子育てエッセイなのだ。

男の育児は「とりあえずワンオペ」から、である。

という一文がある。ここで、子育て世代はぐっと惹きつけられる。

これ以降の展開にヘッドバンキングして首が痛くなりそうなほど、共感するのだ。世の中のほとんどのことがそうだと思うが、子育てもやらなきゃ残念ながらわからない。想像力だけでは知り得ない。理解だけでは足りないのだ。徴兵制ならぬ徴父制という愉快な政策の提案も面白い。

また、親という枠に入りたくないというのも、私の共感ポイントだった。まさに自分がそう感じていたからだ。この本を全てを読み終えて、「パパいや、めろん」というタイトルについて、ああ、そういうことか、と染み入るように理解する。

子育てについての本は山のようにあふれている。この本は、子育てをしていて、出口のない孤独に入り込んだ時、手に取ってほしい本だ。

現在の日本の子育ては、ちょっと息苦しすぎる。こうあるべき、に、酸欠になりそうだ。この本を読むと、高原で深呼吸をしたような、そんな気持ちになれる。子育て中の人に読んで、息をしてほしい。そして、どんな風に子育てをしたいのか、「べき」ではなく、「たい」で考え、私たちがそれを実現していこう。今、育てる我が子が子育てをするときに、もっともっと笑う時間が増えるように。

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