生きていると、ぐっはあ!となる言葉に出会う。
ぐっはあ!だ。
おお、でも、わー!でもない。
ぐっはあ!だ。
この本は、そんな「ぐっはあ!」の集合体だ。
「毎日読みたい365日の広告コピー」
2018年から2016年の広告コピーをまとめたものである。
この本のいいところは、2つある。
一つは、テレビコマーシャルで使われていたとても有名なコピーもあるし、ローカルなコピーもあるところ。けれども、その一本一本の引力がものすごい。
広告コピーとは、本来、その広告に使われている期間しか目にすることはできない、桜の花みたいなものだ。日本中で咲いた花をこの1冊にもってきた。読みごたえがないはずがない。ほんの一言なのに、とても懐かしさや時代の空気を連れてくるものもある。
もう一つは、日付が降っており、そのコピーに合う季節ごとに並んでいるところだ。その名の通り365日分あるので、毎日開いてもいい。パらりと何気なく開いたページが胸に響く。本には2種類ある。1度しか読まれない本、そして、何度もめくりたくなる本だ。この本は明らかに後者だ。そんな本は意外に少ない。
この本を書いたのは、森山晋平さんというフリーの企画者だという。『せつない星座図鑑』『本当にある!変なことわざ図鑑』『世界でいちばん素敵な夜空の教室』など、他にも心くすぐるタイトルの本がたくさんある。
言葉には力がある。学生の頃、イヤ今も、手帳やノートに言葉を書き留める癖のあった私にはこんなに胸躍る本はなかった。
ちなみに私が今日グッときた言葉は、
8月12日「人生が長い道なら、その道草が旅なんだ。」
おススメです。
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